0とか1とかじゃなくて
0とか1とかじゃなくて
もっと別な感覚が
わたしにとっての0は、
心もからだも何も纏わないべたつかない状態で優しい真綿につつまれること
やわらかい真綿との境目が無くなるまでゆらゆらと脳みそを閉じること
わたしにとっての1は、
みえたその先まで息継ぎもそこそこに泳ぎ切ること
向かう波と呼吸を合わせて冷たい風を無視してみえないその先を突き放すこと
たぶんわかる、½ は
青い空に安らぐこと、
おしゃべりに耳をすませること、
映画のもんくに舞台の感想、
部屋の模様替えに二日かけること、
ピザを食べながら花見すること、
あさまで呑んで後悔すること、
本を読みながらねること
それだけがすべてで、人生で、明日のことなのか
焦るか休むか動くか
それ以外にあるなにかにもう気づいているのか
嘘ばかりついていると分からなくなることがある